「ワタリガラスの伝説を求めて」というサブタイトルが付いている。
先日の「魔法のことば」に続けて読んだのが、この本。感想は、一言、強烈だった。「魔法のことば」に続けて読んだからこそ感じる「何か」が絶対にあるような気がしてならない。正確な日付を追ったわけではないが、「魔法のことば」に収録されている星野さんが各地でされた講演の時期と、この「森と氷河と鯨」が雑誌「家庭画報」に連載されていた時期が重なるように思う。だから、「魔法のことば」は、まさにこの本(「家庭画報」での未完の連載をまとめたもの)の星野さん本人による予告編的な感じがする。だから、以前購入して『積ん読』してあったこの本を、「魔法のことば」を読みながら強烈に読みたくなった。
講演の中でも触れられているが、星野さんはアラスカの土地、アラスカの自然そのものに興味があったというよりも、何と言っても、そこに暮らす人々に興味があった。そこに暮らす人々のつながりの中で、土地、自然、動物、植物・・・に興味があった。アラスカ行きのきっかけになった雑誌「National Geographic」に掲載されたシシュマレフ村の空撮写真(後にその写真を撮った人と会っている)に興味をもったのも、なぜこんなところに人が生活しているのか、という思いだったと、著作に書かれている。
そしてこの「森と氷河と鯨」では、アラスカに暮らすネイティブの人たちの中に強く残る、ワタリガラスの伝説、神話について、いろんな人やもの、土地を通して、星野さんなりの認識を深めていく。その過程を追った本と言ってもいい。そして、ベーリング海峡を挟んで、シベリア側にも残るワタリガラスというの存在。その関係に興味をかき立てられ、シベリアへの取材も行っている。この本の最後には、シベリアでの写真も多数掲載されているが、これは、星野さんが構成したものではなく、残った取材メモと写真を突き合わせて調べて構成されたもの(「おそらく」というキャプションもある)。
この本全体に流れる、「熟していない」という感覚はなんだろう。そして、同じ感覚を別なことばで言うと、「もう少し時間があれば、もっともっと明確なところへ、星野さんは近づけたに違いない」という感覚。きっと、アラスカで過ごしたと同じ以上の時間をかけて、シベリア側での時間を持つはずだったように思える。
モンゴロイドは、現在から遡る一番近い氷河期に、海水が無くなったベーリング海峡(ベーリンジア)を渡り、シベリアからアラスカへ進出したとされる。そんな遙かなる時間を遡り、星野さんは現代に、その逆、アラスカからシベリアへ渡っていった。そして、もっともっと、シベリアでの時間を過ごしたかったんだと思う。
この本を読むと、そのことが、感覚として文字と文字の間から伝わってくる。星野さんの中で、文章という形を取る以前の感覚が、そこここに染みこんでいるように思える。だから、「熟していない」という感覚を持つのかもしれない。だから、もっと生きて、シベリアでの時間を過ごし、違った形(熟した形)の文章を残して欲しかった。そんな気がする。
しかし、星野さんが別の著作で書いている。人間が本当に知りたいものを知ったとき、どうなるか。知るために生きることが、生きる力につながっていくのではないか。そうだとしたら、星野さんは、この本をして、「熟していない」、つまり本当に知りたいものを知る途上にあるところで、答えのヒントだけ遺されたのかもしれない。
星野さんの文章の力強さの頂点に立つ本。ベーリンジアを渡る私たちの祖先の足跡が、想像を遙かに超えた形で、目の前に現れてくるような力強さ。
ゆっくり時間をかけて、星野さんのことばを、丹念に読みこみたい。そんな一冊。
魔法のことば
(「魔法のことば―星野道夫講演集」をアマゾンで買う)
星野道夫さんの著作はけっこう読んだと思うが、強烈な印象の一冊になってしまった。ホントに、「なってしまった」。
なんでか?講演集をまとめた本なんだが、星野さんの語った通り、活字になっているので、伝わってくるのか。読み始めたとき、何回も同じことを書いてあると思ったが、読み始めてすぐに、何度も何度も同じフレーズを読むことで、ホントに講演を聴いているような気がしてきた。
星野さんは何度も「100年くらい昔に生まれてきたかった」という事を書かれているが、私としては、100年ではなく、星野さんが亡くなる前に話を聞きたかったと、心底思った。
星野さんが大好き、星野さんにはまっている、そして、星野さんにあこがれ続けている、そんな人は、必読の一冊。そんな感じがした。
後書きの池澤夏樹さんの文章も必読です。
池澤夏樹さん公式サイト
へぇ〜、フランスに住んではんねやぁ。帯広出身かぁ。だから、吉田美和さんのことも沢山書いてるのかぁ、な?
【秋の読書シリーズ:第二弾】
三谷幸喜のありふれた生活 5
(「三谷幸喜のありふれた生活 5」をアマゾンで買う)
約一年ぶりのシリーズ5冊目。朝日新聞の夕刊(土曜?夕刊は取ってないのでわからない)で連載中の、売れっ子(死語?)脚本家の三谷幸喜さんのエッセイ。3ページ程度でひとつのエッセイなんで、とても読みやすい。いつでも読めて、いつでもやめれる。
しかし、面白い本。好き嫌いはあるだろうが、はまる人にははまる三谷幸喜さんの文章。脚本とは全く違うところを使うとかで、かなり苦手とは言うものの、かなり面白い。三谷幸喜さんのプライベートが見えてくるようで、奥さんとの関係、ペットたちとの関係。いろんなものがとても興味深い。
これを貸してくれた会社の後輩と意見があった。この文章に出てくる三谷作品、読むと絶対観たくなる。三谷幸喜作品を観ようと思っているか方には、まず作品観て、そしてその作品について書かれている「ありふれた生活」を読んで、さらにもう一度作品を観る。そうすると、楽しさ2倍、いや3倍。
おすすめです!
【秋の読書シリーズ:第一弾】
以前、瞑想を続けていた時期があったんだが、ここ数年全然、瞑想の「め」の字もなかった。それが、天外伺朗さんの講演CDを聞いて、天外さんの著作を探してみて、たまたま見つけた本。
宇宙の根っこにつながる瞑想法
(「宇宙の根っこにつながる瞑想法」をアマゾンで買う)
瞑想と聞いたとき、「なんだか怪しいなぁ」と思う人には、もってこいです。著者の天外伺朗さんは、実はペンネームで、本名は土井利忠(どいとしただ)さんで、ソニーSONYで、AIBOを開発した人としても著名な人。その人が書く、瞑想の本。なので、非常に中立な内容。瞑想に対する探求心、そして懐疑的でもあるスタンス。やはり天外さんは技術者である、ということがわかる本です。
そして、実際にわかりやすい瞑想の解説もあります。天外さん自身、かなりストレスフルな環境で仕事をしていたように見えますが、瞑想によってかなり安定な状況を作り出していたように書かれています。ストレス感じている人には、おすすめの一冊。騙されたと思って、一度試してみたらいかがでしょうか??
(注意)
本の表紙の画像と、リンク先に表示される本の表紙とは違いますが、リンク先は入手しやすい「改訂版」(2005年3月発行)です。
さてさて、趣味のひとつの『水曜』大工の『虫』がうずうずし出してきたと思っていたら、ええサイトに出会った。ほんまにええサイト。ご自分で本棚を自作した経験をまとめてくれているページで、親切に事細かに説明がされていて、写真もあって非常にわかりやすい。そのページは、名前を素敵。
燃えてきた。燃えてきた。やるぞ!!
今日はまず、説明されている材料、釘、木工用ボンドなどの実勢価格を調べてきた。だいたいサイトで説明されている通りの値段。しかし、材料の『21ミリランバーコア材(シナベニヤ)』だけ、近くのホームセンターでは入手できないことがわかった。18ミリなら入手可で、サブロクで税込み約5300円也。ということは、建材屋なので同じくらいで入手可能か。調べないと。
次は、入れたい本のサイズの採寸、入れたい本の量の把握から始めなければ。
う〜ん、わくわくしてきた。また、追って報告します。
これまた、ええ本に出会った。
星野さんの奥さん、直子さんは万博でも講演をされた。事前に知ってたら、と後悔したイベント。
星野直子さんの名前が著者として入った本。(たぶん、現時点で唯一の本か?Amazonの検索に基づく)
星野道夫さんの撮影のこと。それを後ろで見ていた直子さんの視点、考えていたこと。何よりも印象に残ったのは、奥さんが夫である道夫さんの死を、受け入れていることが伝わること。もちろん、時間はかかったんだと察する。
直子さんの文章。素晴らしい。
昔(今も?)ファンだった、内田有紀に関する文章を、どっかの雑誌で書いていたことがあるというだけの記憶だった、無精ヒゲが妙に似合うリリー・フランキーの本名が、中川雅也。
本屋大賞に輝いた本、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を読了。
(オンライン書店 ビーケーワンで東京タワー オカンとボクと、時々、オトンをチェックする)
実は会社の46歳のおっさんに借りた本なんだが、借りるときに「どうでした?」と尋ねると、「46年生きてきて、一番いい本だった」と言う。「46年生きてきて、読んだ本がこの1冊だけっていう、オチちゃいますよね?」と一応つっこんどいたが、まじでよかったらしい。
そして、私が他の人に一言紹介するとしたら、「43年生きていて、一番泣いた本」だろう。ほんまに泣いた。作者とはいろいろと似ている環境だからということもあっただろう。
まず、一人っ子。そして、年齢が1歳違い。オトン、オカンという呼び方も同じ。同じくオカンをガンで亡くしている。親を死ぬまで面倒見た(私はオトンだが)。
そんなこんなで、もうラスト5分の1くらいから涙が止まらなくなった。頭が痛くなった。途中泣きやんだが、「この調子だと、ラストにまた絶対に泣かされるに違いない」と思っていたら、案の定、ダーダー泣いてもうた。ある意味、一番読むのんがしんどい本とも言える。泣きすぎ。
作者のええなぁというところは、ものすごく自分を客観的に観ていること。自分のことを書いているんやから、もちろん客観的に観れな書かれへんが、その自分を見ている眼が、ちょっとだけ斜に構えているというか、シニカルな雰囲気が漂っていて面白い。だから、私は作者の文章に引き込まれていった。ほんまに、彼は天才だと思った。
ちょっと、リリーさんの文章を読んでみようと思う。ありがとう。
マイブームと単語は、もしかして、『死語』だろうか?最近聞かなくなったように思う。が、気にせず使う。
知り合いなどから本を借りて読むこと
今年になってから始まった。長く続きそうな気配もしている。三谷幸喜さんの本が引き金になった。慎吾ちゃんファン(今は二宮くん(和也って「かずや」やのうて「かずなり」って読むんですね、初めて知った)で盛り上がってるらしい)の会社の後輩から借りた。それが、これ。
(アマゾンで「三谷幸喜のありふれた生活」をチェックする)
知り合いから本を借りて読むことの、意外なメリットに気がついた。本をよく買うが、なかなか進まないことも多い。すると、どんどん本がたまっていく。しかし、本を借りると、『早よ返さな』という意識が働くためか、どんどん読める。
そして、一番思うことは・・・
本との出会いは、人との出会いに似ているように思う。正確な数は知らないが、雑誌も含めれば日本国内で年間何億冊(もっと多い?)という書籍が出版されているのに、読める本なんて、がんばって一日2冊読んだとしても80年生きて、たかだか6万冊程度。だったら、自分が読みたいと思う本だけでなく、人に勧められる本を読んだ方が、本との『出会い』は広がる。そんな気がする。案外、人に勧められた本が、「この本と出会いたかったんや!」と思えるかもしれない。
これからも、どんどん人から本を借りて読んでいこう。そして、請われれば、いくらでも貸そう。
2,3と書き連ねようかと思ったが、腹が減ったので、タイトルに数字を入れ、別の機会に続きを書こう。別のマイブームをしてこよう。(笑)
本の検索
日本書籍出版協会の本の検索ページ
椎名誠さんの本。
椎名誠ワールドを、ものすごく感じれる一冊。「活字のサーカス」の続編的な感じの内容らしいが、私はこれから読んだので、「続編的」と言われてもピンと来ないのである。しかし、読み出したら椎名誠ワールドに引き込まれ、出られなくなること請け合い。ホントに椎名さんは本が好きなんだなぁと思った。いろんな本を読んでいる。書く以上に読んでいる(当たり前か)。そして、ある種の執念でいろんな本と、力ずくで出会っているとまで思ってしまうほどの迫力を感じてしまう。人間、こう生きたいものだとまで思う。こう生きたいと思わないまでも、こうやって、短い一生、年間何億冊という本が出版されていて、生きてる間に読める本なんてしれている。本との出会いは、人との出会いに似ていて、出会うべき本といかに出会えるかが、人生の課題だと言っても過言ではない(過言か)。ホントに、本とは素敵なもんですねぇ。早よ、「活字のサーカス」を読みたい。
この雑誌の存在すら知らなかった。表紙の写真は、暖炉の前で足を組んで、ボールペンを持って、びっしりと文字の並んだノートに目を落としている、星野道夫さん。表紙には「特集星野道夫の冒険 ぼくはこの本を読んで旅に出かけた。」と書かれている。この暖炉はフェアバンクの星野さんの自宅だろうか。発行は昨年2004年の11月。もちろん亡くなられた後の発行だ。
mixiのコミュニティで存在を知って、早速発行元のスイッチ・パブリッシングのサイトから注文したものが、今日届いた。
納品書に添えられていたメモ。
「お客様へ
大変申し訳ございません
残部僅少につき美本をご用意出来
ませんでした。こちらで、ご了承い
ただけますよう、お願い致します。
スイッチ・パブリッシング販売部」
この内容で1000円は安すぎるくらい。無くならないうちに、即注文です!星野道夫さんファンの方。
本誌の最初に、株式会社エイアンドエフの広告があり、ここに星野道夫さんの提唱でスタートした、子どもたちのアラスカでのキャンプ(冬のアラスカでテントで寝るらしい!!!)を行うオーロラクラブの1996年、すなわち星野さんが亡くなった年のオーロラ・キャンプ(第5回)の写真が掲載されている。そこで、首から2つのカメラを下げて、まぶしそうに目を細めてにこっとしている星野さんが、子どもたちの横で写っている。(オーロラクラブの『PHOTO アルバム』の第5回のラストの写真とほとんど同じ写真です)
手に入るうちに購入してよかった。
文字・活字文化振興法が成立した。2005-07-22に成立したとのこと。
新聞はそれなりに読んでるつもりではあるが、今日、うどん屋で読売新聞を読むまで、全く知らんかった。本が私にとって、非常に心躍るモノが感じられる法律である。しかし、その反面、法律にせな活字離れはなくならないのかという漠然とした心配もある。
具体的な施策はどういったものが出てくるのか?そう思ったが、社団法人日本書籍出版協会が出した談話が発表されていて、その中に「活字文化議員連盟」(この超党派の議員連盟がこの法律の成立に尽力したようだ)の発表している「施行に伴う施策の展開」も掲載されている。
初めて知ったが、公立図書館を持たない自治体が多くあるとのこと。図書館は行政が当たり前のように設置しているものと思っていたが、そうでもないらしい。確かに図書館は、本を購入し続けな成り立たないモノなので、予算がないところは設置もできないかもしれないとも思う。
しかし、この法律ができたからには、もっともっと多くの図書館が便利に利用できることを願ってやまない。そして、開館時間を長くするとか、複数の自治体にまたがる『相互乗り入れ』的なサービス(つまり、近隣の自治体の図書館と連携をして、隣の市の人でも借りられるようなサービス)ももっと拡充するべきことのうに思う。
人生出会える本なんて限られている。一ヶ月に10冊読んだとしても、70年間で読める本はたったの8400冊しかない。この中から「あ〜この本を読むために、俺は生まれてきたんや!」みたいなことを思える本はあるだろうか。
本好きな私としては、各方面、いろんな人、団体などが、この法律の成立趣旨を理解して、できるだけのことをしてもらえたらと思う。
そして、今日は、この法律が第11条で定めた、「文字・活字文化の日」なんですよ。だから、読売新聞に特集が組まれていたわけや。今頃、気づいた。
美しく青き道頓堀川
社団法人上方落語協会の会長も務める桂三枝さんが文、絵は黒田征太郎さんの絵本。「桂三枝の落語絵本シリーズ1」らしい。2005-08-10が初版第1刷発行となっているので、シリーズの第一巻でもある。
たまたま図書館で、次男が来てと言うので行った、子どもコーナーに入った途端に目に飛び込んできた「道頓堀川」の文字。そう、あのグリコの巨大なネオンサインが面した川です。
落語絵本という文字を見て、子どもたちへの大阪弁講座が開けるような大阪弁ベタベタの本に違いないと思い、中身もえろう見んで借りる。帰ってきて読んでみると、なんのことない、三枝が書いた環境教育の本やおまへんか。三枝はんも環境のことを気にしてはんねんなぁ。
「甲羅がかゆいんか?こうら困った」というセリフあり。カメを主人公にしたもので、オチがとっても強烈!最初っからの流れから考えて、もっと穏やかなオチやと思てたのに。正直びっくりした。そこまでしても、三枝はんは環境のことを訴えたかったんですなぁ。子どものために読むのではなく、大人が読んで欲しい絵本。
この地球は先祖からもろたもんやなくて、『未来の人たちから預かってるもんや・・・・・・』という言葉には、はっとさせられました。
Think the Earth プロジェクトというのをご存じだろうか?私は、愛知万博の瀬戸会場にある市民パビリオンで、その存在を知った。
先日、イオン東浦にある「ザ・リブレット」という本屋さんで見つけた本が、この本。なんで買ったかというと、立ち読みしてて、なんとなく「おもろそうな本やなぁ〜」程度でパラパラめくってた。ふと奥付を見ると、『編集 Think the Earth プロジェクト』と書いてあるではないか。即、買い。
なぜか、最近とても環境教育に興味がある。
有名どころ:社団法人 日本環境教育フォーラム
サスティナビリティsustainability(持続可能性というキーワードもよく聞くようになった。愛知万博でもたくさん聞いたし、建築業界でも持続可能性を考えた建築物が考えられるようになってきた。
次世代に負の遺産を残さず、できるだけプラス側のものを残すために。いろいろと考えていきたい。
正直に告白すると、30年程前に「青春の門」のほんの数ページ立ち読みして以降、五木寛之さんの本は読んだことがなかった。ちょっとしばらく五木さんの著作を追ってみようかと思っている。
元気を広辞苑(第四版)で引くと、なんと凄い説明が書かれている。
1)天地間に広がり、万物生成の根本となる精気。
2)活動のみなもととなる気力。
3)健康で勢いのよいこと。
となっている。
一般に使う意味が三番目!!この本の内容は、この一番の意味に関するところ。まさか、広辞苑にこんな説明が書かれているとは!!
何かしら、目から鱗が落ちること間違いなし。
最近の「読みたい本より出会った本を読もうキャンペーン」のもう一冊。最初はどういう内容かと思ったが・・・
ワールドカップの日韓同時開催以降、韓流ドラマを筆頭に韓国のことが、今まで以上に知られるようになり、また北朝鮮の映像も以前の比べものにならないほどたくさん見ることができたり、いろんな情報が入ってくるようになった。
必然的に近いのに『遠い』国のことや、あれだけ交流があり日本人観光客も大挙して訪れる韓国でさえ、一旦『反日』という言葉が出始めるや、一挙に広がる。やはり何か根深いモノがあるんだろうと思っていたが、全然ピンとこない。う〜ん、困った。
そう思っていたときに出会った本。タイトルはなにやら穏やかではないが、内容は穏やかな話題ばかりではないが、穏やかには読める内容。しかし、メディアでいろいろと言われているようなものとはひと味違った、『何か』を感じることができる本である。
これを読むと、「バカの壁」ばかりではないんちゃうかと。著者(永六輔さんと辛淑玉さん)のような人たちが、ものの食べ方が違うことを知る、といったレベルから情報を交換することで、『遠い』隣国と、今とは違った(しかし、もっとええ)関係を結んでいける可能性があるんじゃないかと思えた。
ちょっと、「日本人対中国人」というような本も読みたい!!
最近の「読みたい本より出会った本を読もうキャンペーン」の一冊。めっちゃ面白い。
「いけず」という言葉を、広辞苑(第4版)で引くと、
(「行けず」の意から)
(1)強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
(2)わるもの。ならずもの。浄、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
となっていますが、イマイチニュアンスは伝わらない。この本を読むしかないって感じですが。
この本を読んでいると、大阪弁の中に含まれる京都弁(京都の人が昔から話しているイケズがちりばめられた言葉)が、見えてくるような気がします。京都弁に関する文献を今まで読んだことがなく、友だちにもこの本で書かれている、「ベタな」京都人がいない私にとって、ものすごく目新しく、面白い内容でした。
京都への転居が決まってはる人(特に『よそさん』)には、間違いなく必読の書となることでしょう。よそから京都へ嫁がはる人は、絶対読んで、姑さんとのイケズの応酬を楽しみ導入の書として活用いただければと思います。(ちなみに、私は著者とは、全く関係ありまへん。宣伝料ももろてえしまへん)
盛り上がり部分を、京都にいるときに読んだもんやから、思わずイケズを体験しに、老舗ののれんをくぐろうかと思ったくらい。あ〜、おもろかった。
いい本に出会った。木が好きで、木工をよくやる、最近庭に木を植えだした、そして、木の中に行くことが大好き。そんな私にはもってこいの本に出会った。
生きている間に読める本の数は何冊になるかわからへんが、限られている。自分の「読みたい」と思う本よりも、人に勧めてもらえる本だとか、図書館でひょっと目に付いた本を読む方が、自分に合った、自分が読むべき本と出会えるのではないかと思って、タイトルだけで選んで読んでみた本。いつの日か子どもたちにも読ませたい本。
図書館で探して読んでみてください!!
指輪物語(The Lord of the Rings)の文庫本での10冊目(最後)の「追補編」がなかなか読み進められないにもかかわらず、遂に次の指輪物語関連の作品を読み始めた。
指輪物語にも登場する、ビルボ・バギンズ(Bilbo Baggins)が主人公。小学校5、6年生向けの本だが、思いっきり面白い。指輪物語でのエピソードで言ってたことは、このことか!?などと発見がたくさんある。ああ、ほんとに、指輪物語の虜だ。
「上」が終わり、「下」に突入した。
ホビットの冒険・下
もしかしたら、指輪物語関連の本以外、読めない体になってもうたかも!(笑)
ブラック・ジャックと言えばドラマにもなった「ブラックジャックによろしく」(こっちには、『・』はない)になるだろうが、私や長男にとっては、やっぱりこの「ブラック・ジャック」になる。
そして、久々に続きの本を注文した。
ブラック・ジャック 18
私も子どもの頃好きで読んだ覚えがあるが、やっぱり長男もなぜかひかれるものがあるらしい。親子で楽しめるマンガ・・・1973年に連載が始まったとのことなので、実に32年も前の話。なにか感慨深い。
環境教育と言っていいのかどうかよくわからんが、私にとっては『環境教育』に関する本。大人になるよりも、子どもに読ませたい本。
読んだのが2回目だったが、改めて驚いた文章は、
すべてのエネルギーのうち
20人が80%を使い
80人が20%を分けあっています
だった。もっともっと省エネを考えた生活をせなアカンと思った。
前にも日記に書いた本ではあるが、再度紹介。おもしろい。鳥に興味のある人は、読まない手はない。絶対に後悔させまへんでぇ。(笑)
読んだことをそのままハガキに書いて、トリビアに投稿してもええぐらい面白いことが書いてある。「雌から求愛し、子育ては雄がする鳥」だとか、「オシドリはホントに『おしどり夫婦』かどうか」、「道具を使う鳥」などが明らかになる!!
鳥好きな人、鳥に興味がある人、鳥が気になる人・・・絶対面白いです。
先日、初めてノーベル賞作家、大江健三郎さんの本を読んだ。もしかしたら、生粋の大江ファンにしたら、ちょっとイレギュラーな作品なのかもしれない。
二百年の子供
読み終わって、なんだか胸がざわざわした。登場人物がほんと、なぜかリアルに頭にイメージできる内容。人物描写がなんか独特のような気がしたが、ほんと素人の感想やね。
タイムマシンに乗れるとしたら、いつの時代に行ってみたいかなぁ〜。
PLUTO(プルートウ)第2巻が、少し前に発売になった。
ビックコミックオリジナルに連載中の、巨匠の二人、浦沢直樹さんと手塚治虫さんがタッグを組んだ作品。読み応えありすぎ。
浦沢ファン、手塚ファン、ともに読んで満足できるのではないか?是非!!
こちらもどうぞ!!
PLUTO(プルートウ)第1巻
まず読んだ本(といっても、全部は読んでいない)。これは、子を持つ親、子どもが海外に行くかもしれないと思う親に、読んで欲しいなぁと思った。「参考書」にしたくなった。(図書館で借りて持って行った本)
なぜ日本人は成熟できないのか
最近の教科書問題で、日韓や日中の歴史認識の問題に関するテレビのニュースで、日本と同じ第二次世界大戦で負けたドイツが、周辺7国と議論、検討の上で歴史の教科書を作ってることを知り、今までになくドイツに興味を持った時に出会った本。曽野綾子さんとクライン孝子さんの共著。クライン孝子さんはドイツ在住。
次に読んではないが、買った本。長野の『別荘』から帰ってきたら届いていた。
魔法のことば
たまたま見つけてオンラインで買った本。前から好きな星野道夫さんの講演集。生きておられたら、話をしたい、いや話を聴ければいいと思う方の講演を活字にした本。講演は『声』、本は『字』なので、聴くのと読むのでは全く違うだろうと思うが、亡くなられた方のライブ(講演)は聴けないので、買ってしまった。読んでおこうと思う。
今日は、柳美里さんの大切な人、東由多加さんの命日。
柳美里さんの存在はもちろんだいぶ以前から知ってはいたが、著作を読んだのは、「命」が最初。続く「魂」「声」「生(いきる)」は、ホントに一気に読んでしまった。柳美里さんの圧倒的な文章力に飲み込まれながら。
柳美里さんにとっての東由多加さんは、私には「大切な人」としか表現できない。その人の遺影に好きだったモノをお供えする柳さんの気持ちを考えると、胸がざわざわする。このざわざわをどう表現していいのかもわからない。
来世、柳さんと東さんは、きっと出会う。そんな気がしてならない。
柳美里さんは正月を屋久島で過ごしたそうだ。いっぺん行ってみたい屋久島。
柳美里さんの文章は、本ではほんの少ししか読んだことないし、今は主にブログを読んでいるだけの状態だが、好きだ。柳さんの文章は、何か「素」を感じる。もちろん素人の私が感じるだけのことではあるが、柳さんの文章は好きだ。
ちなみにタイトルの「La Valse de Miri」は、柳美里さんの公式サイトの名前。
本家ゲストブックで、マンガのハナシが出て、好きな漫画家の浦沢直樹さんのことを書いてみようと思ったので、ちょっとだけ。
そんなにマンガは読まないが、学生時代に浦沢直樹さんの「パイナップルARMY」を先輩から紹介され、読んだら面白くて揃えてしまった。そして、その後「MASTERキートン」と出会い、これまた全巻揃えた。
今現在、全巻そろった、私所有のマンガは、この2種と高橋留美子さんの「めぞん一刻」だけ(とちゃうか?)。
子どもが掛かる小児科にビッグコミックが置いてあり、子どもが風邪引いたときしか読めないのだが、浦沢直樹さん最近の連載では「MONSTER」と、「PLUTO」なんかが興味津々。また揃えてみようかと思ってきた。(なぜか、立ち読みしない)
う〜ん、注文してしまいそう。
先日のこと。会社で人の名前を見ていて、「影山さん」という姓を眼にした。そこで思ったこと。
「あ!モルドールや!」
「指輪物語」、あるいは「ロード・オブ・ザ・リング」をご存じの方ならなんとなくわかるかもしれないが・・・冥王サウロンの国がモルドールなんだが、モルドールの南西を取り囲む山脈を「エフェル・ドゥアス」と言って、意味は「影の山脈」。
つまり、影の山脈=影山、なので、影山さんという名前を見て、モルドールを思い出したというわけ。ただそれだけです。
とにかく気になる作家の柳美里さんのブログをウォッチしていたんだが、最近「毎日書く」との宣言をした後、毎日更新されている。楽しみが増えた。実は、柳美里さんの著作はそんな読んでるわけではない。しかし、気になる存在。なんという凄い文章を書く人なんだろう。そして、その産みの苦しみも包含されたような文章。ものすごく誠実で、ものすごく正直で、ものすごく苦しんでいる。そんな感じがもろに伝わってくるような気がする。
最近はまりまくり。もう、頭の中に出てくる固有名詞まで、指輪物語になっている。ミナス・ティリスは美しい。映画の中でしか観たことはないが、ギリシャを思わせる真っ白な壁。もっともっとどっぷりと浸かりたい指輪物語の世界。どうしようか迷ってるが、買ってまうやろな、「王の帰還」のDVD。
メモ
「指輪物語」よもやま
指輪物語カテゴリーができる日も遠くなさそう。
オンライン書店ビーケーワンの中に、毎日スタッフが書いていくブログサイトbk1スタッフレビューが開設された。
1)本屋よりもオンラインで購入することが多く
2)ブログにはまりつつあり(既にはまってる?)
3)bk1のブリーダープログラムに以前から参加していて
4)MovableTypeを使っている(現在はバージョン2.661を使っている)
そんな私にとっては、何ともうれしいニュースだった。
さっそくトラックバックしてみた。
最近、映画「ロード・オブ・ザ・リング」にはまってもいるが、原作の「指輪物語」にもどっぷりはまっている。たまたま図書館で「指輪物語」で検索して見つけた本。
映画を観ても思わなかったが、指輪物語(本)を読み出すと、地図が欲しいと思うようになってきた。そこで出会ったのが、この本。妙にこの本の作者に共感を持ったのが、彼女が指輪物語を読み進むうちに、私を含む多くの読者と同じように、「地図が欲しい」と思ったが、地図自体見当たらず、結局自分でこの本を作り上げた、というところだ。凄い人もいるもんだ。指輪物語を読み進めるに当たって、是非手元に置きたい一冊。
この方の文章は、本当に自分をさらけ出し、自分に正直にありのままの姿で生きている、そんな迫力を感じる。丈陽君は幼稚園になったんやなぁ。ちょっとチェックをせなあかんサイトを見つけてしもた。
お勧め(正直あんまり著作は読んでない)
「命」
「魂」(『命』第二幕)
「生(いきる)」(『命』第三幕)
「声」(『命』第四幕)