最近の「読みたい本より出会った本を読もうキャンペーン」の一冊。めっちゃ面白い。
「いけず」という言葉を、広辞苑(第4版)で引くと、
(「行けず」の意から)
(1)強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
(2)わるもの。ならずもの。浄、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
となっていますが、イマイチニュアンスは伝わらない。この本を読むしかないって感じですが。
この本を読んでいると、大阪弁の中に含まれる京都弁(京都の人が昔から話しているイケズがちりばめられた言葉)が、見えてくるような気がします。京都弁に関する文献を今まで読んだことがなく、友だちにもこの本で書かれている、「ベタな」京都人がいない私にとって、ものすごく目新しく、面白い内容でした。
京都への転居が決まってはる人(特に『よそさん』)には、間違いなく必読の書となることでしょう。よそから京都へ嫁がはる人は、絶対読んで、姑さんとのイケズの応酬を楽しみ導入の書として活用いただければと思います。(ちなみに、私は著者とは、全く関係ありまへん。宣伝料ももろてえしまへん)
盛り上がり部分を、京都にいるときに読んだもんやから、思わずイケズを体験しに、老舗ののれんをくぐろうかと思ったくらい。あ〜、おもろかった。
Posted by nakadaira at 2005年08月27日 22:11