2006年11月15日

やっと観れた、ええ映画 [映画(26)]

幸福(しあわせ)のスイッチ、あると思いますか?

やっとこさ観てきました、映画「幸福のスイッチ」。 安田真奈さんという奈良県出身の監督さんが作った映画。上野樹里(兵庫県出身)、本上まなみ(大阪府出身・生まれは東京、すぐに大阪へ引っ越し)、沢田研二(鳥取県出身・今年58歳!)、中村静香(京都府出身)の関西圏+αの俳優さん達が出ている映画。


話の中心は、なんだかふてくされた次女・怜(上野樹里さん)。彼女は頑固オヤジが屋根から落ちて骨折したことがきっかけで、家に戻り、電器屋を手伝う羽目になり、そこでの生活を通して、一皮剥けて、なんか素直さを出せるようになる話。淡々として、スローな感じの映画で、笑いあり、ちょっと涙ありで、予想通りの結末で安心。見終わったら、なんだかホンマにちょっと胸が温かくなっていた。
怜の、何かかたくなな心がやんわりと溶けて、素直になっていく感じがとてもよかった。長女のやさしさ、三女のストレートさ。そして、頑固さと言葉の端々に思いやりが感じられるオヤジの隠れた温かさ。

な〜んか家族ってええなぁ。いつもは当たり前すぎて見えない温かさが、家族にはあんねんなぁ〜。みたいなことを感じた、「スローな」映画でした。

私が一番印象に残ったシーンは、瞳が怜に、オヤジが内緒で毎月5000円ずつ貯金してくれている通帳を見せるシーン。ここが、オヤジの大きさに怜が気づくシーン。怜が胸にぐっときて、思わず瞳に話そうとすると、今まで隣にいた瞳は旦那と携帯でしゃべっている。だから、怜はぐっときたオヤジに対する気持ちを、さらにしっかり受け止め、ちゃんと胸にしまう。そんな感じがしました。

ほんとに、ええ映画をありがとう!

ちなみにこの映画、和歌山県田辺市が舞台。ロケも田辺市。映画の冒頭、金銭的に苦しい状況の次女・怜が、白ご飯に梅干しだけ乗せて食べるシーンがあるが、きっと和歌山の梅干しです。おいしそうでした。(笑)

それから、久しぶりに聞いた和歌山弁(うちの死んだオカンは和歌山出身)。ちゃんと、冷蔵庫を「れーどーこ」って発音してました。(笑)

安田真奈監督公式サイト
安田監督インタビュー
上野樹里スペシャルサイト
AMUSE上野樹里さんプロフィール

Posted by nakadaira at 2006-11-15 23:45 | Comments (0) | TrackBack (0)

2006年11月12日

有頂天 [本(ブック)(32)]

【秋の読書シリーズ:第二弾】

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約一年ぶりのシリーズ5冊目。朝日新聞の夕刊(土曜?夕刊は取ってないのでわからない)で連載中の、売れっ子(死語?)脚本家の三谷幸喜さんのエッセイ。3ページ程度でひとつのエッセイなんで、とても読みやすい。いつでも読めて、いつでもやめれる。

しかし、面白い本。好き嫌いはあるだろうが、はまる人にははまる三谷幸喜さんの文章。脚本とは全く違うところを使うとかで、かなり苦手とは言うものの、かなり面白い。三谷幸喜さんのプライベートが見えてくるようで、奥さんとの関係、ペットたちとの関係。いろんなものがとても興味深い。

これを貸してくれた会社の後輩と意見があった。この文章に出てくる三谷作品、読むと絶対観たくなる。三谷幸喜作品を観ようと思っているか方には、まず作品観て、そしてその作品について書かれている「ありふれた生活」を読んで、さらにもう一度作品を観る。そうすると、楽しさ2倍、いや3倍。

おすすめです!

Posted by nakadaira at 2006-11-12 00:34 | Comments (0) | TrackBack (0)

2006年11月04日

佐藤初女さん [映画(26), 環境(15)]

今日、名古屋市西文化小劇場へ行き、地球交響曲(ガイアシンフォニー)第2番を観、そのあと、出演者の一人、佐藤初女さんの講演を聞いた。

この第2番は、約10年前に電話会社のお客様ご招待の形で、初めて観た。それから私の地球交響曲は始まった。2度観たのは、これが初めて。それが、出演者の佐藤初女さんの講演も聞けるとあって、すごく楽しみにしていた。

佐藤初女さんは、お年はなんと85歳。その元気さ、しっかりしたしゃべり方、つやつやのお顔、そして、『働いてきた』温かい手。

講演後、出口のところで待っていてくれた。列に並び、私も声を掛けさせていただいた。握手をしてもらいながら、「お話を伺い、自分でもおにぎりを作ってみようと思いました」と伝えた。初女さんの手の温もりが忘れられない。決して白魚のような指ではなく、働いてきた手をされていた。

そして、握手の仕方。握手というより、ここで会えた人と心を通わせるような握り方。手の温もりを通して、ここで会えた人の記憶を手に留めようとしているかのような握り方。両手で手を握り、少し顔を傾けて、手を通して、この人のことを心に焼き付けようとしているような握り方。本当に印象に残った。今、こうやって思い出しながら書いていると、胸が熱くなってくるような感じがする。何人か前の女性は、握手したあとに感激したのか、涙ぐんでいた。今になって、その女性の気持ちがわかる。

「与える」ということを続けている人は、きっとこうやって溢れる何か、溢れるエネルギーを、握手するだけに人に伝えることができるんだろうと思う。すごい人だと思った。そして、本当に素敵な人。

そして、なんとサプライズが!今日、第6番の名古屋試写会でこちらに来られていた、プロデューサー龍村ゆかりさんが登場!公式ブログで書き込みもされる方。先日など、私のブログにもコメントをいただき、嬉しかったり恐縮したりといったことがあり、講演活動もされているので、一度お会いしたいと思っていた。短いコメントだけだったが、心から嬉しそうな顔をされていたのが印象的だった。機会があったら講演に参加したいと思う。

なんだか、本当に嬉しい一日だった。

Posted by nakadaira at 2006-11-04 22:21 | Comments (0) | TrackBack (0)