2006年06月03日

合計特殊出生率 [情報(55)]

昨日の朝刊に昨年2005年の「合計特殊出生率」が掲載されていた。朝から衝撃を受けてしまった。

1.25

2004年よりも0.04も低下。つまり、簡単に言えば、子どもが生まれない世の中になっているということ。自明の理ですが、人口が減っていく。このままだと、将来的には日本人がいなくなるということ。

批判するのは簡単だが、高齢社会の対応の前に、少子化対策をするべきだったのではないか。人口を長期的に維持するために必要な値(2.07程度)を割り込んだのが、1974年(2.05)、実に32年も前。この時から対策を取っていれば・・・と思うと、やりきれない。(1950年以降の値の推移

少子化対策の根本解決に向けて、行政が直接何かやろうとすることも必要だとは思うが、働きながら子どもを生み、育てられる環境を作るためには、企業の姿勢に直結しているように思う。実際、友人夫婦は共に同じ会社の技術者だが、奥さんの方が、上司から暗に(明に?)「二人目は(キャリアを積みたいなら)無理やな」と言われたことがあったそうで、そういう会社としての意識の薄さのほうが問題のように思う。男性の育児休暇取得率の低さも、その表れ。会社勤めしている人が多い世の中では、会社の考え方が変わらない限り、根本的な少子化対策はできないように思う。

極論だが、男性の育児休暇取得率の高い会社とか、子育てしながら働いている人の率が高い会社には、税制優遇を行ったりすれば、会社は動くだろうと思う。ワークシェアリングのことも、最近取りざたされることが多いが、もっとゆとりを持って働ける世の中にならな、子どもなんて育てられない。安全というキーワードも大切。みんなで大切な子どもたちを守れる世の中にもせなあかん。そう思う。

2002-06-08の雑感(4年前にも、同じようなことを考えていた)

Posted by nakadaira at 2006年06月03日 00:16
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