2004年12月01日

ミクロの決死圏 [宇宙/科学/技術(17)]

家でブラウザのスタートページにしているのが、スラッシュドットジャパンだが、技術の話題も盛りだくさんで、いまいち正確に意味の掴みきれない[アレげ]な情報が満載で、しばしばそこで知ったニュースをここで紹介したりもしていたりするわけだが、今日は特に驚いた。オリンパス(カメラ、デジカメのオリンパスです)がカプセル内視鏡実用化にめどをつけた(オリンパスのプレスリリース)というのだ。(参考情報:OLYMPUS TECHNO ZONE Vol.46 - 21世紀へ進む内視鏡技術と医療ただし古い、2000-07の情報)

ミクロの決死圏(原題:Fantastic Voyage)という映画をご存じだろうか。これは内視鏡のハナシではなく、潜水艦も人も小さくなる縮小化技術が確立(と言っても、制限時間が確か1時間という制約つき)され、要人の事故で体内(確か脳)に問題が起こり、縮小化技術を初めて使って要人の体内に潜り込み、やることをやり終えて、制限時間ぎりぎりで涙腺から体外に出て来て、要人は助かり、体内で巨大化(元のサイズに戻ること)して要人を殺すことも避けられたというハナシ。完全なSFでビームか何かを当てて縮小化したのであるが、上のオリンパスの内視鏡も、ある意味従来の技術を縮小化しているのだと思う。そして、磁場のコントロールでカプセルを動かし、動力は磁場による外部からの供給で行い、観察もできる。データはもちろん無線送信。薬液も放出できて、サンプルの採取、果ては内部(体内)からの超音波検査。

ものすごい技術だと思う。なんと、胃カメラを初めて実用化したのもオリンパスで、1950年のことらしい。

小腸用の受動型(外部からの電力供給ではなく腸蠕動で動いていくタイプ)として、「小型で低消費電力の撮像技術、無線送信技術」のカプセル内視鏡の治験に入るとのこと。早く臨床で使われるようになり、この技術でどんどんええ結果を出していって欲しい。応援したい!!

Posted by nakadaira at 2004年12月01日 18:34
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