2004年06月09日

ポール・マッカートニー [音楽(18)]

BARKSの記事を読んだら、怒れてきた。

私が高校2年生の時にウイングス(ポール・マッカートニー、リンダ・マッカートニー含むメンバー4人(やったかなぁ?)のグループ)が日本公演をするということで、チケットを買い求めた。当時一般的にチケットを取る手段として、電話という方法があったかどうか覚えがないが、このウイングスのチケットは、並んで取った。学校さぼって行った覚えはないので日曜日だったと思うが、長い長い列に並んでやっと取ったチケット。音楽事務所の受付で座席表を見ながら、空いてるところで一番いい席を取った。確か前から15列目だった。確か12000円(間違いかもしれん)だった。

それが、来日したという日に、朝のNHKのニュースでポール・マッカートニーが報道された。親が「あれ?この人のコンサート行くんとちゃうの?」とかなんとか言われてテレビを観たら、ポール・マッカートニーが大麻所持で捕まったとかなんとか言うてるではないか?「はぁ?」という感じだった。同級生も沢山チケット取りに行ってたので、必然的に学校行ってから話題になった。「コンサートどないなんねん?」「入国さしてもらえへんやろ?」とか、「払い戻ししてくれるんか?」という話しにまでなっていた。一人、私以上に熱心だったYは、朝学校には来たものの、怒って帰ってもうたとのことだった。

で、結局コンサートは中止。払い戻しになった。ほんまに悔しかったなぁ。当時、大麻はタバコよりも体への影響が少ないとかいう話し(ほんまかどうか知らん)もあり、それやったら入国させてもええやんけ!とも思っていたが、この記事を読んで、確信犯だったことがわかって、がっくり。当時ポール・マッカートニーの肩を持ったことも悔やまれるというもんや。ええ加減にせえ!しかし、もう時効やな。

ついでに、高校生の身分でそのチケット代12000円はどうやって工面したのか?

コンサートがあるという情報を知らない時に、友達3人と大阪の天王寺駅の人通りの激しい地下連絡通路を歩いていた。すると、札入れが落ちてるやないか!?早速拾て中身を見たら、現金3万7千円とカード、どっかのボトルキープ券も入っていた。おおおお!3人の心の中に葛藤が起こり、しばらく、扱いについて議論になった。

1.このままこのサイフを警察に届ける(天使のささやき)
 2.あっさり、このまま貰ろとく(悪魔のささやき)

私ともう一人は悪魔、残る一人は天使になった。悪魔二人は「サイフ落として戻ってくると思う人もそう居てへんやろから、どうせ半年したら自分たちのもんになるやろ。それやったら、半年待つのも今貰ろとくのも一緒ちゃう?」と主張したが、天使が「そらわかるけど、でも何かこのまま貰ろとくのん怖いなぁ」とか、根性のないこと抜かしよって(笑)、結局善良な心が少し残っていた悪魔の私が、「まぁ、そうやな、やっぱりそう(天使の方)しとくか」と、天使の側に寝返り、結局交番へ届けた。

そして、半年が過ぎ、案の定警察から連絡があり、私たちのものになることとなった。その時に、37000円は3で割れないので、どうしようかという話しになったが、一人が一緒に受け取りに行けないということになり、13000円(受け取りに行く2人)と11000円(行けない1人)という配分になったと思う。

余談だが、この時最後まで寝返らなかった悪魔は、「ほらやっぱり貰えてんから、届けんでもよかったやんけ」と言ってたような・・・(笑)

で、ここで手に入れた13000円でチケットを買ったわけです。サイフを落とした方、ありがとう!

それにしても、受け取りに行った警察で、「君らは未成年やから、これは預かっとくわな」と言って、渡して貰えんかったボトルキープ券はどうなんたんでしょうねぇ、お巡りさん。

Posted by nakadaira at 2004年06月09日 01:56
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